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私を表すカタカナ

子どもを寝かしつけたあと、できる限り夫婦で同じ時間を過ごすようにしている。

ドラマや恋愛バラエティショーを見たり、Nintendo Switch 2で桃太郎電鉄をやったり、今日撮影した我が子の写真をお互いに見せあったり。

子供が生まれたことで、夫婦仲が悪化したという例は枚挙にいとまがないが、この習慣のおかげで我が家は今のところ大丈夫そうだ。

……。うん。大丈夫、大丈夫。

つい先日の夜のこと。買ったばかりのカードゲーム『ボブジテン』をやってみることになった。

ルールはというと、カタカナ語のお題を、カタカナを使わずに日本語だけで説明して当ててもらうというものだ。

例えば、お題が「チョコレート」の場合、「茶色」「お菓子」「甘い」などというワードで、お題は何かを相手に当ててもらうという具合だ。

簡単なゲームに思えるのだが、「インストール」とか「ジオラマ」とかのお題を、日本語だけで説明するのはなかなか難しい。

意図せずカタカナを使ってしまうと、「はい、ドボン」と指摘され、そのターンは失格。

思っている以上に頭を使う、良いゲームなのである。

その日も、2人で盛り上がりながらゲームを進めていたのだが、妻があるお題を引いたあと、「これはむずかしいぞ」と頭をひねらせはじめた。

難しいお題を当ててみせることはかなりの快感なので、私はわくわくしながら妻のワードを待っていた。

しばらくすると、妻はぽんっと手を打って、

「あ、わかった。これは、あなたのこと」

と、私を指さしながら言う。

はて。これはなかなか難題である。

まさか、このゲームで自己分析をしなければならないとは。

今度は私が頭をひねらせる。

とりあえず、私に当てはまりそうな

「ビジネスマン」「デザイナー」「クリエイター」「エンジニア」

などと答えてみたのだが、どれも違うらしい。

……。

仕方ない。気恥ずかしいが、もう少し踏み込んで答えてみるか。

「インテリ」「クール」「スタイリッシュ」

これでどうだ。これはかなり私っぽいぞ。

「残念!違います!」と妻。

どうやら、こちらも違うらしい。

妻は当ててみせろと言わんばかりに、ニヤニヤとこちらを見ている。

ええい。こうなれば致し方がない。

私と結婚したからには、こう思っているに違いないという期待を込めて、

「イケメン!」

と答えてみた。

「ブブー!またハズレです!」

……。

ハズレはひどいじゃん……。

ぐぬぬ。

降参だ。これ以上、自分自身を傷つけることはできぬと、私は音を上げた。

答えを教えておくれ。

「正解は『ナルシスト』でした!」

ほほう。

なかなかやりおるわい。

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