なぜ子どもが生まれると、SNSにアップしてしまうのか
わが子の写真をわざわざSNSにアップするような人たちを、「親バカすぎだろ」とか「幸せアピールかよ」とか冷ややかな目線で見てしまう過去の自分がいたのだが、じっさい自分自身に子どもができてからというもの、彼らの気持ちがよく理解できるようになってきた。
つまり、子どもの「かわいさ」というのは、親だけが独占してよい類のものではない、ということに気がついたのだ。
それは、まさに人類の共有財産たるべきものであって、皆に平等に分け与えられるべきものなのである。
ひいては、それが世界の平和へとつながってゆくに違いない。
私は単に親バカなのだろうか…。
否、決してそうではない!
真理を会得せし者なのである。
絶対にそうなのである。
思うところがありSNSを卒業してからおよそ半年ほどになるのだが、もし今でも自分のアカウントが存在していたならば、毎日のように子どもの姿をアップして、現代社会で疲れた皆様の心を癒してあげることができたのにと思うと無念でならない。
子の親になった者としての責務を全うできていない自分を恥ずかしくさえ思う。
本当にすまない。
せめてもの罪滅ぼしとして、近所のスーパーなどに子どもを連れていくときには、みんなができるだけ子どもの顔を見やすいような抱き方をして歩くようにしている。
すれ違っていく人々は、そんな子どもの「かわいさ」にあてられて、ふっと顔をほころばしている(ような気がするだけだが、きっとそうだ)。
SNSにアップすることはできないが、これでなんとか人類に貢献できていることだろう。
先日、私はこのような方法で世界平和を実践しているのだよと妻に伝えたところ、ふっと鼻で笑われ、「親バカすぎじゃろ」と言われた。
おやおや。
妻もまだまだ浅学の徒である。
さて、子どもの写真付きの暑中お見舞いハガキでも作ろうかなあ。